持続可能な開発目標へ向けた進捗状況を測定する — 目標 17. 持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを活性化する—

Japanese translation of “Sustainable Development Goal (SDG) Tracker”

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26 min readApr 24, 2018

データを視覚化するサイトOur World in Data(データで見る私たちの世界)が展開するプロジェクト “Sustainable Development Goal (SDG) Tracker” (SDGトラッカー)の翻訳です。こちらのページからSDGトラッカーのその他の目標の翻訳へ移動できます。以下、訳文です。

持続可能な開発目標17:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

国連は次のように説明しています:「持続可能な開発のアジェンダを成功させるには、政府、民間部門、市民社会間のパートナーシップが必要です。人々とこの惑星を中心に据えるような原則と価値観、共有されたビジョン、共有された目標に基づいて構築されたこれらの包摂的なパートナーシップは、グローバル、地域、国、地方レベルで必要とされています。」

国連はSDG17に対して19のターゲットと25の指標を定義しています。ターゲットは目標を詳細に述べるものであり、指標はこれらのターゲットが達成されたかどうかを世界が追跡するための測定基準を表しています。以下では、私たちはすべてのターゲットの元の文章を引用し、合意された指標に関するデータを示します。

世界はこの目標をどの程度達成しているでしょうか?

ターゲット17.1:国内の徴収能力の向上のために資源を動員する

国連の定義:「国内の課税および他の徴収能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。」

SDG指標17.1.1:政府収入

定義:指標17.1.1は、「GDPに占める政府収入合計の割合」です。

収入は、税金、社会保険料、および罰金、手数料、賃貸料、財産または販売収入などの他の収入からの現金収入です。助成金も収入とみなされますが、ここでは除外されます。

予算会計にはすべての中央政府の構成単位(社会保障基金など)を含んでいない可能性があるため、通常は不完全な全体像を提供します。 連邦国家では、中央政府の会計はすべての公共財政の不完全な見解を提供します。

目標:2030年までに、すべての国において「国内の課税および他の徴収能力の向上のため、国内資源の動員を強化する。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の公共支出および課税のエントリーで見つけられます。

https://ourworldindata.org/grapher/total-government-revenue-of-gdp

SDG指標17.1.2:自国内の税

定義:指標17.1.2は、「国内予算における、自国内の税収が資金源となっている割合」です。

税収は公的な目的で中央政府に強制的に移転されるものを指します。罰金、違反金、大部分の社会保障保険料などの強制移転は除外されます。

目標:2030年までに、すべての国において「国内の課税および他の徴収能力の向上のため、国内資源の動員を強化する。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の公共支出のエントリーで見つけられます。

https://ourworldindata.org/grapher/proportion-of-domestic-budget-funded-by-domestic-taxes-of-gdp

ターゲット17.2:すべての開発援助のコミットメントを実施する

国連の定義:「先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%に、後発開発途上国に対するODAをGNI比0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの先進国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。ODA供与国が、少なくともGNI比0.20%のODAを後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。」

SDG指標17.2.1:後発開発途上国への開発援助

定義:指標17.2.1は、「経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)の供与国の国民総所得(GNI)に占める政府開発援助(ODA)の純額および後発開発途上国を対象にした額」です。

この指標は、OECD-DAC諸国による国民総所得(GNI)の総額に占める政府開発援助(ODA)の純額として測定されます。これは、すべての国へのODA純額として、また後発開発途上国(LDC)に特に割り当てられたODAの額として与えられます。

目標:「先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比0.7%に、後発開発途上国に対するODAをGNI比0.15~0.20%にするという目標を達成するとの多くの先進国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。」

追加のチャート:
OECD-DAC諸国からの政府開発援助(米ドル)
後発開発途上国への政府開発援助(米ドル)

https://ourworldindata.org/grapher/net-oda-as-percentage-of-oecd-donors-gni
https://ourworldindata.org/grapher/net-oda-to-ldcs-as-percentage-of-donors-gni?time=2000..2015&country=JPN

ターゲット17.3:開発途上国のための資金源を動員する

国連の定義:「複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。」

SDG指標17.3.1:海外直接投資

定義:指標17.3.1は、「海外直接投資(FDI)、政府開発援助および南南協力の国内総予算に占める割合」です。

海外直接投資(FDI)は、ある経済における直接投資の資本フローのことを指します。それは、自己資本、収益の再投資、およびその他の資本の合計です。このシリーズは、報告を行っている経済から世界の残りの部分への投資の純流出を示しており、GDPで割られています。

目標:2030年までに、「開発途上国のための追加的資金源を動員する。」

この指標について、資金源の動員の具体的な目標レベルは提供されていません。

https://ourworldindata.org/grapher/foreign-direct-investment-net-outflows-of-gdp

SDG指標17.3.2:送金額

定義:指標17.3.2は、「GDP総額に占める送金額(米ドル)」です。

個人送金は、個人の転送金と従業員への報酬で構成されています。個人の転送金は、非居住世帯から居住世帯への、あるいは居住世帯から非居住世帯への現金または現物で行われたすべての現金送金で構成されています。

従業員への報酬は、居住していない国で雇用されている越境、季節その他の短期労働者と、国外の企業に雇用されている居住者の所得を指します。

目標:2030年までに、「開発途上国のための追加的資金源を動員する。」

この指標について、資金源の動員の具体的な目標レベルは提供されていません。

https://ourworldindata.org/grapher/personal-remittances-received-of-gdp

ターゲット17.4:開発途上国の債務の持続可能性の実現を支援する

国連の定義:「必要に応じた負債による資金調達、債務救済および債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務負担を軽減する。」

SDG指標17.4.1:債務返済

定義:指標17.4.1は、「財およびサービスの輸出額に対する債務返済の割合」です。

債務返済総額は、元本返済と、長期債務に関して通貨、財、またはサービスで実際に支払われた利息、短期債務に関して支払われた利息、およびIMFへの返済(買戻しと手数料)の合計です。

目標:2030年までに、「負債による資金調達、債務救済および債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援する。」

https://ourworldindata.org/grapher/debt-service-of-exports-of-goods-services

ターゲット17.5:後発開発途上国への投資

国連の定義:「後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入および実施する。」

SDG指標17.5.1:後発開発途上国のための投資促進

定義:指標17.5.1は、「後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入および実施している国の数」です。

目標:2030年までに、「後発開発途上国のための投資促進枠組みを導入および実施する。」

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

ターゲット17.6:知識共有および科学・技術・イノベーションへのアクセスのための協力

国連の定義:「科学・技術・イノベーションおよびこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力および地域的・国際的な三角協力を向上させる。また、国連レベルをはじめとする既存のメカニズム間の調整改善や、全世界的な技術促進メカニズムなどを通じて、相互に合意した条件において知識共有を進める。」

SDG指標17.6.1:科学技術協力

定義:指標17.6.1は、「各国間における科学および/または技術協力協定および計画の数」です。

目標:2030年までに、「科学・技術・イノベーションおよびこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力および地域的・国際的な三角協力を向上させる。」

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

SDG指標17.6.2:固定ブロードバンド契約数

定義:指標17.6.2は、「100人あたりの固定インターネットブロードバンド契約数」です。

固定ブロードバンド契約数とは、256 kbit/s以上のダウンストリーム速度での公共のインターネット(TCP/IP接続)への高速アクセスに対する固定契約数を指します。

目標:2030年までに、「科学・技術・イノベーションおよびこれらへのアクセスに関する南北協力、南南協力および地域的・国際的な三角協力を向上させる。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の技術の伝播と受容およびインターネットのエントリーで見つけられます。

追加のチャート:
セキュアなインターネットサーバー(100万人あたり)
国別のブロードバンドの浸透率

https://ourworldindata.org/grapher/fixed-broadband-subscriptions-per-100-people?tab=chart&time=2001..2017&country=OWID_WRL+South%20Asia+East%20Asia%20%26%20Pacific+Europe%20%26%20Central%20Asia+Latin%20America%20%26%20Caribbean+Middle%20East%20%26%20North%20Africa+North%20America+Sub-Saharan%20Africa

ターゲット17.7:開発途上国へと持続可能な技術を促進する

国連の定義:「開発途上国に対し、譲許的・特恵的条件などの相互に合意した有利な条件の下で、環境に配慮した技術の開発、移転、普及および拡散を促進する。」

SDG指標17.7.1:開発途上国における環境に配慮した技術

定義:指標17.7.1は、「環境に配慮した技術の開発、移転、普及および拡散の促進を目的とした開発途上国のための承認された基金の総額」です。

目標:2030年までに、「開発途上国に対し、環境に配慮した技術の開発、移転、普及および拡散を促進する。」

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

ターゲット17.8:後発開発途上国のための科学・技術・イノベーション能力を強化する

国連の定義:「2017年までに、後発開発途上国のための技術バンクおよび科学・技術・イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させ、情報通信技術をはじめとする実現技術の利用を強化する。」

SDG指標17.8.1:インターネットを使用している個人

定義:指標17.8.1は、「インターネットを使用している個人の割合」です。

インターネット利用者とは、過去3か月間に(任意の場所から)インターネットを使用したことのある個人です。インターネットは、コンピューター、携帯電話、携帯情報端末、ゲーム機、デジタルテレビなどを介して使用できます。

目標:「情報通信技術をはじめとする、後発開発途上国のための技術バンクおよび科学・技術・イノベーション能力構築メカニズムを完全運用させる。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の技術の伝播と受容およびインターネットのエントリーで見つけられます。

追加のチャート:
セキュアなインターネットサーバー(100万人あたり)
地域別のインターネット利用者数
国別のブロードバンドの浸透率

https://ourworldindata.org/grapher/share-of-individuals-using-the-internet

ターゲット17.9:開発途上国におけるSDG能力の強化

国連の定義:「全ての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、南北協力、南南協力および三角協力などを通じて、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。」

SDG指標17.9.1:開発途上国のためのSDG支援

定義:指標17.9.1は、「開発途上国にコミットした財政支援額および技術支援額(ドル)」です。

この指標は、譲許的条件での融資の支払い(元本の返済の純額)および開発援助委員会(DAC)のメンバーの公的機関、多国間機関、非DAC諸国による助成金からなる、政府開発援助(ODA)の純額として測定されます。

目標:2030年までを通じて、「全ての持続可能な開発目標を実施するための国家計画を支援するべく、開発途上国における効果的かつ的をしぼった能力構築の実施に対する国際的な支援を強化する。」

https://ourworldindata.org/grapher/net-official-development-assistance-and-aid-received

ターゲット17.10:WTOの下での普遍的貿易体制を促進する

国連の定義:「ドーハ開発アジェンダの交渉の結果を含めたWTOの下での普遍的で、ルールに基づく、開かれた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。」

SDG指標17.10.1:加重された関税額の平均

定義:指標17.10.1は、「世界中における加重された関税額の平均」です。

加重平均での適用された関税とは、それぞれの相手国に対応する製品輸入シェアによって加重された実効的に適用された率の平均です。

目標:2030年までに、「WTOの下での普遍的で、ルールに基づく、開かれた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の国際貿易のエントリーで見つけられます。

https://ourworldindata.org/grapher/tariff-rate-applied-weighted-mean-all-products?time=2000..2016&country=JPN

ターゲット17.11:開発途上国による輸出を増加させる

国連の定義:「開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。」

SDG指標17.11.1:開発途上国からの輸出

定義:指標17.11.1は、「世界の輸出額に占める開発途上国と後発開発途上国の割合」です。

この指標は、世界銀行のまとめる所得グループごとの世界全体の割合としての財およびサービスの総輸出額として評価されます。財およびサービスの輸出は、世界に向けて提供されるすべての財およびその他の市場サービスの価値を表しています。

所得グループごとの財とサービスの総輸出額に関するデータ(一定の2010年米ドル)も文脈のために表示されます。

目標:「開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。」

このターゲットは、2030年を期限とするほとんどのSDGとは異なり、2020年が期限として設定されています。

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の国際貿易のエントリーで見つけられます。

https://ourworldindata.org/grapher/exports-by-income-group
https://ourworldindata.org/grapher/exports-of-goods-and-services-income?time=1965..2017

ターゲット17.12:後発開発途上国に対する貿易障壁を撤廃する

国連の定義:「後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、全ての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。」

SDG指標17.12.1:開発途上国に対する関税

定義:指標17.12.1は、「開発途上国、後発開発途上国および小島嶼開発途上国が直面している関税の平均」です。

この指標のためのデータは、低所得国の加重平均関税率(製品部門別)として示されています。ただし、これは、任意の国またはその他の所得グループで表示されます。

目標:「全ての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。」

さらなる研究:このトピックに関するさらなるデータと研究は、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の国際貿易のエントリーで見つけられます。

https://ourworldindata.org/grapher/tariff-rates?country=JPN

ターゲット17.13:世界的なマクロ経済の安定を促進する

国連の定義:「政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。」

SDG指標17.13.1:マクロ経済ダッシュボード

定義:指標17.13.1は、「マクロ経済ダッシュボード」です。

目標:「政策協調や政策の首尾一貫性などを通じて、世界的なマクロ経済の安定を促進する。」

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

ターゲット17.14:持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する

国連の定義:「持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。」

SDG指標17.14.1:持続可能な開発のための政策

定義:指標17.14.1は、「持続可能な開発の政策の一貫性を強化するためのメカニズムがある国の数」です。

目標:2030年までを通じて、「持続可能な開発のための政策の一貫性を強化する。」

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

ターゲット17.15:持続可能な開発目標のための政策の実施にあたり、各国のリーダーシップを尊重する

国連の定義:「貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間およびリーダーシップを尊重する。」

SDG指標17.15.1:各国の結果枠組み

定義:指標17.15.1は、「開発協力の提供者ごとの、その国の持つ結果枠組みおよび計画ツールの利用度合い」です。

この指標は、開発協力の提供者(すなわち開発パートナー)が、開発途上国の開発の優先順位と目標を反映した開発途上国政府主導の結果枠組みから引き出された目的と結果指標に基づいて介入を設計する度合いを評価します。

目標:2030年までを通じて、「持続可能な開発目標のための政策の実施にあたり、各国のリーダーシップを尊重する。」

https://ourworldindata.org/grapher/use-of-crf-tools-by-providers-of-dev-cooperation

ターゲット17.16:持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する

国連の定義:「全ての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術および資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。」

SDG指標17.16.1:マルチステークホルダー開発における進捗

定義:指標17.16.1は、「マルチステークホルダー開発有効性モニタリング枠組みにおいて進捗を報告する国の数」です。

この指標は、特定の年にSDGsのマルチステークホルダー・モニタリング枠組みを追跡している国と追跡していない国を評価します。

目標:全ての国々で、「持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術および資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。」

https://ourworldindata.org/grapher/progress-in-multistakeholder-monitoring-frameworks

ターゲット17.17:効果的なパートナーシップを奨励する

国連の定義:「さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。」

SDG指標17.17.1:公的、民間、市民社会のパートナーシップ

定義:指標17.17.1は、「(a)官民パートナーシップにコミットした米ドルの総額、(b)市民社会パートナーシップにコミットした米ドルの総額」です。

目標:2030年までに、「効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。」

さらなる研究:この指標についての関連データ、特にインフラストラクチャー事業におけるパートナーシップに関するものは、Our World in Data(データで見る私たちの世界)の公共支出のエントリーで利用可能です。

私たちは現在、この指標のためのデータを知りません。フィードバックフォームを使用して、この指標の利用可能なデータをお知らせください。

ターゲット17.18:信頼性のあるデータの利用可能性を強化する

国連の定義:「2020年までに、後発開発途上国および小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、所得、ジェンダー、年齢、人種、民族、居住資格、障害、地理的位置およびその他各国事情に関連する特性によって分けられた、質が高く、タイムリーかつ信頼性のあるデータの利用可能性を顕著に向上させる。」

SDG指標17.18.1:統計的能力

定義:指標17.18.1は、「公的統計の基本原則に従い、ターゲットと関係のある場合には完全に詳細に分けられた形で、各国レベルで作成されたSDG指標の割合」です。

この指標は、診断枠組みに基づいて国の国家統計システムの能力の概要を提供し、それによって方法論、ソースデータ、および周期性と適時性の3つの次元を評価する統計能力指標(SCI)を使用して測定されます。

目標:2020年までに、すべての国において「後発開発途上国および小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、質が高く、タイムリーかつ信頼性のあるデータの利用可能性を顕著に向上させる。」

このターゲットは、2030年を期限とするほとんどのSDGとは異なり、2020年が期限として設定されています。

https://ourworldindata.org/grapher/statistical-capacity-indicator

SDG指標17.18.2:国家統計法制

定義:指標17.18.2は、「公的統計の基本原則に準じた国家統計法制のある国の数」です。

目標:2020年までに、すべての国において「後発開発途上国および小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、質が高く、タイムリーかつ信頼性のあるデータの利用可能性を顕著に向上させる。」

このターゲットは、2030年を期限とするほとんどのSDGとは異なり、2020年が期限として設定されています。

https://ourworldindata.org/grapher/national-statistical-legislation

SDG指標17.18.3:国家統計計画

定義:指標17.18.3は、「十分な資金提供とともに実施されている国家統計計画を持つ国の数(資金源別)」です。

この指標は、資金源によって区別された、完全に資金が与えられた統計計画を持つ国の数を測定します。

目標:2020年までに、すべての国において「後発開発途上国および小島嶼開発途上国を含む開発途上国に対する能力構築支援を強化し、質が高く、タイムリーかつ信頼性のあるデータの利用可能性を顕著に向上させる。」

このターゲットは、2030年を期限とするほとんどのSDGとは異なり、2020年が期限として設定されています。

https://ourworldindata.org/grapher/countries-with-stats-plan-funded-by-source

ターゲット17.19:進捗の尺度をさらに開発する

国連の定義:「2030年までに、国内総生産を補完するような持続可能な開発の進捗状況を測る尺度を開発するための既存の取組を更に前進させ、開発途上国における統計に関する能力構築を支援する。」

SDG指標17.19.1:統計能力のための資源

定義:指標17.19.1は、「開発途上国における統計能力の強化のために利用可能となったすべての資源のドル額」です。

目標:2030年までに、すべての国において「持続可能な開発の進捗状況を測る尺度を開発するための既存の取組を更に前進させる。」

https://ourworldindata.org/grapher/resources-statistical-capacity

SDG指標17.19.2:国勢調査、出生登録および死亡登録の完全性

定義:指標17.19.2は、「(a)過去10年に少なくとも1回は人口・住宅国勢調査を実施した国の割合、(b)出生届が100%登録され、死亡届が80%登録された国の割合」です。

この指標は、3つの測定値で構成されています:過去10年間に人口国勢調査を完了した国、出生登録の完全性の割合、死亡登録の完全性です。

目標:2030年までに、すべての国において「持続可能な開発の進捗状況を測る尺度を開発するための既存の取組を更に前進させる。」

https://ourworldindata.org/grapher/completeness-population-census
https://ourworldindata.org/grapher/completeness-of-birth-registration
https://ourworldindata.org/grapher/completeness-of-death-reporting

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